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■クロシェレースのコースター■

080430-03.jpg 糸はDMC cordonnet special。これをぎちぎちに引き締めて、鉤針を引き抜くたびにパッツンパッツンいわせながら編むのが気持ちいいです。



大月画伯から個展の案内が届きました。「サインとかなにかオマケを!」と要求したら、なにやら「?」のついた球体が散歩させられている素敵なデッサンをつけてくれました。
パリのVallois画廊という有名画廊で5月末まで開催中ですので、行けるひとは私のかわりにいってみてきてください。

私は、カタログ用写真撮影の時に野次馬にいって一通り作品は見せて貰ったのですが、やっぱり展示されてるのがみたかった。
「パリまでの交通費がなくて行けない」と泣いたら、貧乏臭いのは嫌いだけど一応貧乏人に理解のある(らしい)大月さんは、私のお気に入りの作品の写真を送ってくれました。これです。タイトルは火山の名前だったけどまた忘れてしまった。
黒でよくみえにくいかもしれませんが、ガラスに石膏像の首がくっついてます。
wV-suve-ok.jpg
(copyright Otsuki Yujiro)


最近ダウンロード購入で盲めっぽうに漫画を読んでいます。
実は、1ヶ月半ほど前に山岸凉子『汐の声』『わたしの人形は良い人形』を読んでしまいました。そのあとのしつこい怖さを払拭するために、必死で他の漫画を読んでいるわけです。

前回ちょっとここに書いた坂辺周一『レイプ』『ティッシュ』の全く異質の恐怖により、『汐の声』の怖さはなんとか薄れてきたので、今度はまた別のものを読んでみました。

『昭和の中坊』。これはなかなか面白かったです。こんな感じです。
昭和の中坊s


私よりちょっとお兄さんな世代が描かれていますが、私の時も子どもの頃はインターネットなんてなかったし、コンピューターといったら、テレビのモニタつかってカセットテープにデータ録音して、画面に丸を一個描くのにいちいちプログラムかかなくちゃいけなかったのを覚えてます。
そんなありさまでしたから、興味を持ったものについて情報を得るのが大変でした。

もちろん中でも一番大変だったのは、性に関する情報です。

しかも私は片田舎だったため、書店ですら一人では自由に行けません。
学校の帰り、駅前の書店がありましたが、私はお小遣いをもらっていなかったため、親が同伴でないときは、その書店でつけで買うことしかできませんでした。書店にない本については、つけで注文したものをあとで本屋さんがうちに届けにくるわけです。

夏休み前の最後の日の学校帰り、中学生だった私は清水の舞台から飛び降りる気分で、その書店に「親に頼まれた」と嘘をついて富士見ロマン文庫のアポリネール『一万一千本の鞭』を注文しました。

いつ本屋さんがうちに届けにくるかわからない。そのときに、母が出て本の中身を見られたらまずい。夏休み中なら自分が毎日家にいるから、本屋さんが門を入る前に出て行って受け取ればいい、と思ったわけです。

そして、私は毎日、毎日、門の前をうろうろして母に怪しまれました。

ある日、ついに本屋さんのバイクの来て、やはり庭でうろうろしていた私が飛び出し、本は無事に受け取ることができましたが、その後、大学入学にともない、家を出る時に、「引っ越し中に見つかったら困る」と思って、庭でこっそり焼きました。今から思うと残念なことをしたと思います。

それにしても母が本屋にお金を払うときに、その月にうちから注文した書籍のリストを見てどうして気がつかなかったのかな、と今になると思います。うちの母の場合分かっていて黙っているということはまずないですから。

それとも

「“ロマン”と“鞭」”けで普通誰でもすぐにポルノってわかるよね」

と思う今の私のほうが頭がおかしいのでしょうか。

漫画の話に戻りますが、『昭和の中坊』がなによりも面白かったのは、きちんと時代考証がなされているところです。当時の番組で、同時間帯に放映されていたものがなにか、次回はなんだったか、など、しっかり調べてあり、それがストーリーを転がしているエピソードもあります。

ついでに「ハーレクインコミックシリーズ」も安かったからという非常に主婦的な理由で月間購読してみました。これはぬるい。ぬるすぎる。描かされている漫画家も描きながら自分でたいくつしてそうなのが伝わってくる内容でした。

「お金がないからといってバルザックは購入を迷っているのに、なぜ漫画はこんなにダウンロード購入してるのか?」という突っ込みは禁止です。家が狭いので、ダウンロード購入ならモノが増えなくてよいのです。また、貧乏暇無し、時は金なり、というではありませんか。何か他のことをしながら合間合間にあっという間に読める漫画のほうが小説より罪悪感が薄いのです。

それに、買うと、私と同じでプーのくせに本ばかり溜め込むうちのおっさんと書棚の空きをめぐって卑劣かつ下賤な喧嘩が始まるのにはもうホトホト疲れているので、ダウンロード購入は便利なのです。



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■かぎ針編み、ぶんぶん鼠さん■

かぎ針編みでアクリルたわし用の毛糸をつかってこんなものをつくりました。

080430-04.jpg
あれ。
080430-05.jpg
あれ。
080430-08.jpg 
ぴたり。

用途は「尻尾を持って振り回して遊ぶ」です。ストレス解消になります。
(子どもの玩具に、と思ったのですが、娘はすぐ飽きてしまいました。)

話は違いますが、大月画伯にすごいことをききました。


巖谷國士はなんと携帯で原稿を書いているそうです(!)


なかなか信じない私に、大月氏は、「証拠」として大月氏の個展のために巖谷先生が書いた文章をメールでフォワードしてきたのですが、かなり長いのにそれも携帯で全部打ってありました。

携帯でこんな長文がかけるなんて、まるで女子高生みたいです。


大月さんの作品展は今回はオブジェです。
私は大月氏の作品ではオブジェが一番好きです。
5月7日から、パリのVallois画廊にて。
wwLa-voie-lointaine-dm.jpg


そういえば巖谷先生訳の『類推の山』(ルネ・ドーマル)も処分されてしまった書籍の中に入っていたことを思いだしてしまいました。悲しいです。

■point de croix ■

クロススティッチは一個も終わらせたことがないと書きましたが、
そういえば一個だけ終わった小さいのがありました。
Carriage House Samplingsのものです。http://www.carriagehousesamplings.com/

クロススティッチthread


ネットで坂辺周一の『レイプ』と『ティッシュ』を購読してまた鬱になりました。
この手の後味の悪い漫画はあまり家に置いておきたくないのでネット購入に限ります。
とくに『ティッシュ』に見え隠れする親子関係の歪み問題は、表向きのストーリーとなっている変態質犯罪者の話よりも、ある意味ずっしり来てきついものがあります。
(…ここから1000行略…) 
レイプの主人公とティッシュの主人公は顔が殆ど同じです。描き方によってはそのシーンだけ抜けば爽やかにも見えるのも凄い。正確にいうと、主人公だけでなく男の登場人物の顔はほぼ全員同じです。髪型が違うだけ。更に良く見ると女の登場人物の顔も男ほどではないがほぼ全員同じだったりする…。
それと、女の子の体型が苦笑させられるほど非常にリアルな日本人体型で生々しいのも印象深かったです。

■ルーブル美術館のヤン・ファーブル展■

janfabre.jpgルーブル美術館のヤン・ファーブル展。閉館時間が近く、焦っていたため、入る時には気がつかなかったのですが、出る時に気がついたら、展示されている一画の入り口に、こんなインスタレーションが。

実物より小さいヤン・ファーブルの蝋(?)人形が、フランドル絵画に鼻を突っ込み、鼻はぐしゃりと折れて流血して床に血だまりをつくっています。
耳の穴の毛が風で動きそうなリアルなつくり。

この人は、他にも、自分の血を使ったデッサン、骨(こちらは頼朝公ご幼少の折の頭蓋骨ではあるまいしさすがに自分のではないけど)を輪切りにしてつなぎあわせてつくったオブジェなど、私には非常に発想が女性的と思われるものをつくります。

これが女性アーティストだったらこの作風は凡庸かもしれませんが、ヤン・ファーブルがおっさんなところに、この人がビッグになった理由の一つがある気がいたします。

080413-40.jpg

ルーベンスの大作が並ぶ部屋で、墓石の上に横たわるミミズになったヤン・ファーブル。ミミズの体にはぽわぽわと毛が生えており、痰が絡まったみたいな音をさせて息をしながらミミズのヤン・ファーブルがなにやら朗読していました。


ヤン080413-04
どうやったらこんなに玉虫の羽根を集められるのでしょうか。
まさか曾じいちゃんの遺したコレクションにでも手をつけたのでは?

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後ろ向きな人

Author:後ろ向きな人
手芸と育児のほっこり主婦日記。
couture, crochet, point de croix, manga insolite
sewing, crochet, cross stitch, weird manga,rock
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