■スポンサーサイト■

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■表紙がアレすぎて迷う本■

何回も読んでいるし詰まらないわけじゃないけどいつも最後まで読み終わらない本、というのは誰しもあるかと思いますが、私が永遠に読み終わらない本はバルザックの『La Femme de trente ans(三十女)』です。

これは30歳になったときからパリの図書館で何回も何回も延長して借りています。
買ってしまったら積ん読になると思ったから。

しかし、現在私が住む、この陸の孤島では、図書館は有料だし、しかも遠くて行くのが結構面倒くさいわ、行く途中に、「ピュテン!ヴィエン、ヴィット(フランス語訳:Putain! Viens vite!)」とベタベタの訛りで友だちに叫んでいる、お世辞にも洗練されているとはいえないこの地独得のファッションの女の子たちがいるわで、借りに行く気が失せています。


「仕方ない、買おう」と思いました。

安くあげるには古本屋です。しかし、びっくりするほど人々が本を読まないこの地では、古本屋は一軒しかみたことありません。その本屋では、昔の装丁した古書専用で、ただの文庫本の古本はありません。

そして、古書店も書店も含めて、私の住むところから半径5キロメートル以内には書店はないようです。私の住むのは白人労働者階級の隠居老人が多い地区です。書店のかわりにやたら手芸屋があります。パン屋よりも数が多いくらいです。
ここの人たちは「本」というと通販のカタログか、キヨスクで売っている雑誌を思い浮かべます。

そんなわけでもともとヒキコモリの私はますますヒキコモリになりました。
ヒキコモリの私にはかかせないAmazon.frでさっそく検索です。

お、安いのがあった。3ユーロ80で送料無料。
http://www.amazon.fr/dp/2218922932/
しかしなんだこの表紙は。

表紙が厭すぎて家に置きたくありません。

こちらがほしいのですが

http://www.amazon.fr/dp/207036951X/
倍近いお値段がします。

先日もレオノーラ・カリントンの本のことで迷って未だに結論が出ていないのですが、それなのにまた新たな問題が発生です。

「貧乏って厭だわ」と思わず溜息をつきながら口に出しそうになってしまいました。が、先日、うちの娘三歳が、「ビンボウってイヤダワ」と楽しげにのたまいながら遊んでいるのを見て慄然とし、「これからはそういうことを言わないように気を付けよう」と心に誓ったことを思いだし、口をつぐみました。
スポンサーサイト

■レース編みのサシェ■

クロシェレースで、中身はラベンダーです。
レースのサシェの写真



糊口をしのぐため、フランス語を教えることにしました。

ところで、値段を提示し交渉するのは、高等遊民であろうとする私の見栄に反するのです。
それが大変辛くいつも思わず「無料でいい」と言ってしまいそうになる。
実際そう言ってしまったことも何度もあります。

が、今回、

「これは娘を養うためである。私は他のひとの前でお金などとらない有閑で品の良い奥様を演じたい欲望に負けている場合ではない。まず自分の娘をきちんと養うことができなくてはならないのである」

と自分に言い聞かせ、それはなんとか乗りきることができました。

幸い、フランス語を教える相手の方がお茶の名取りなので、フランス語レッスンの一部はお茶のレッスンと交換していただくことにしました。

今まで、お茶を習っているなどという人と会うたびに、「お茶などの優雅な習い事はこのまま一生私には縁がないだろう。寂しいことである。」と思っていたのですが、おかげでお茶を習うことができるようになりました。

■ブティ 刺繍鋏入れ■

デザイナー・ブティ作家中山久美子先生のサイトから購入したキットの刺繍鋏入れ。昨日完成。

はさみいれ


ハート形のものは、余った布の端でつくったラベンダー入り針刺し。

もう一つの画像



老後を考えると不安になります。だから老後を考えるかわりに老後を想像しようと思いました。
そうしたら、レオノーラ・カリントンの小説The Hearing Trumpet(『耳ラッパ』)が読みたくなりました。
原語も邦訳も持っていたはずです。家中探しましたがありません。

私は、あるいきさつで、2年ほど前に、大事な蔵書の大半を失うことになってしまいました。

うら若き乙女だったのに美容院にも行かず食費も節約して買い集めた蔵書です。

古書店に引き渡されたなどいずれ誰か愛書家の手にわたる方法ならまだしもなのですが、時間がなかっため、多くゴミとして処分せざるを得なくなりました。

辛いので、どの本が無くなったかは確認していません。しかし「あの本」と思いだして探そうとするたびに、それが見つからず、ああ処分してしまったのだなあと、悲しい思いをします。

それが辛くて私はだんだん本を読まなくなりました。

"The Hearing Trumpet"と『耳ラッパ』もその人たちの手中におちて処分されてしまったようです。

が、Amazon.frで仏訳が5ユーロ程度の文庫で買えることを発見しました。
でも英語の文学の仏訳は往々にしてアレなことが多いので、11ユーロする原語版を買い直すか激しく迷っています。



・(邦訳)耳ラッパ―幻の聖杯物語 レオノーラ・カリントン
・(原語)The Hearing Trumpet
・(仏訳)Le Cornet acoustique

■ひなあられが届いた■

今日は、友人が、娘のために送ってくれたひなあられが届きました。
しかも厳選した美しくクオリティの高いものばかり詰め合わせて。

友人は、忙しいなか、ひなあられが出回る前から気を付けて出回ったらすぐに送ってくれたのだけど、なにしろここは陸の孤島…。到着するのに、フランスの他の地の三倍は時間がかかります。

だから旧暦でもう一回雛祭りを祝うことにしました。

ひなあられ


■Boutis ブティ■

南仏刺繍のブティです。

白いコットンをミチミチと詰める細かい作業をしていると不安や恐怖を忘れるのです。
端のブランケットステッチがうまくできずなかなかにワイルドなできあがりになりました。

ブティ(デザイナー中山久美子さんのキットから制作)



ブティをやっているというとフランス人は皆ブッと笑います。

日本では子どもが幼稚園に行くようになると多分否応なく手芸をやらされると思いますが、
フランスでは手芸をやるのはおばあさんなのです。

そして、幸か不幸か、私はまだおばあさんではないのです。

ちなみに、こちらの幼稚園は、「お母様の手作りのポーチ」とかいうものは一切いらないので楽チンです。

■プー■

poohchirac2.jpg


フランス語では熊のプーさんはウィニ(Winny)といいます。


プーというとフランス人にはpouxつまり虱に聞こえるからです。

娘がパリの託児所に行っていた時、家から持っていった縫いぐるみが、くまのプーさんで、
当然私たちは「プー」と呼んでおり、託児所のフランス人たちに失笑されました。

そのあと、むすめはプーをおいて猿の縫いぐるみを持っていくようになったのですが
その猿の名前が「キャッキャ」。

それをきいたときの美人保母ヴァレリーさんの顔が忘れられません。

キャッキャ…それはフランス語の幼児語「ウンコcaca」のパリ訛りだったのでした。

もう次から次へで、これはもしかして恋?いやもしかして故意なのか、
と私が疑われてしまったようです。

で、何がいいたいのかというと、

私は、現在プーさんで、この地では、今後脱プーする見込みはますますないので困ってます。
だからといってこの国の福祉に頼って面白おかしく生きる才覚も大胆さもありません。

ですからここは一つ現実逃避をしてみることにしました。

そこでは私は中井英夫の小説に出てくるような有閑の令夫人なのです。
薔薇に囲まれ、物憂げな午後を、トルヴァドゥールの詩を口ずさみながら刺繍をして過ごすのです。

プロフィール

後ろ向きな人

Author:後ろ向きな人
手芸と育児のほっこり主婦日記。
couture, crochet, point de croix, manga insolite
sewing, crochet, cross stitch, weird manga,rock
はじめに

ブログランキング

QRコード

QRコード

ブログ内検索


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。